①現在、弊社は建設機械用部品(遊星減速機部品)をメインと製造を行っております。このコア技術を生かし新規業界への参入、展開中であります。(高級バイク部品など)
②歯車加工方法を革新的な取り組み
1)シェービング加工による、高精度高品質の遊星歯車生産
2)冷間鍛造(新工法)による 加工原価削減 (計画試案中)
①短納期にて、試作加工及び量産加工立ち上げを行えること
②歯車製造歴史72年間の技術力
1.当社は建設機械に多用される減速装置(遊星歯車)を主に生産しております。
1)受注先の業種は、約85%が建設機械部品遊星歯車であり、ショベルカーの旋回用モーター、走行用モーターなどに使用されております。
※遊星歯車減速機とは太陽歯車を中心として、複数の遊星歯車が自転しながら、公転する機構により、減速ならびに増速する装置です。
特徴として、
●軽量コンパクトであり、ギヤ比が大きく取れます。
●入力と出力が同軸。回転方向も同じ方向となります。
●歯当りがよく、低騒音に貢献できます。
2)その他は現在注力している高級バイク部品および産業機械部品が15%です。
2.その生産工程の概要は以下の通りです。
①材料購入→②旋盤加工→③歯切り加工→④シェービング→⑤歯端面面取→⑥浸炭焼入→⑦内径仕上げが、代表的です。
3.当社の独自性(強み)
1)当社は1990年より、歯車加工(歯切 シェービング)工程の省人化に取り組み、現在では保有設備の約70%は、自動化及びロボットによる無人化実現し、24時間稼働対応可能な生産体制を実現しており、これが当社の強みの一つになっています。
2)浸炭焼入(熱処理)後の歯車部品の歪を考慮し、シェービング加工にて歯車精度、旧JIS2級を確保し、歯車かみ合い音、歯車伝達力を顧客要求精度に対して品質保証を行っています。
3)歯車製造の65年間の蓄積を元に、弊社独自の検査方法を実施するために、歯車部品の致命的な嚙み合い音(異常音)をチェックする検査機械を開発しました。その機械の検査により、事前に異常音を発見し、お客様には、納入しない仕組みを構築しています。
検査方法について
音の判断は人の耳に聞くのが一番適格です。当社では熟練女性社員が異常音の有無を確認しています。その技能を継承するために、若手社員に日々教育しており、現在は熟練社員をはじめ、若手社員4名が音の異常音を聞いて、合格品の判定をしております。
また、異常音の検査するために、弊社での歯車の製造技術を生かし、歯車精度旧JIS0級のマスターギアを各製品ことに作成しています。(社内にて開発、設計、生産)
4)歯車内径(ベアリング挿入)部の精度安定化(円筒度、真円度、歯溝フレ)構築は、弊社独自で開発した特殊治具を使用し、内径加工精度の安定化と生産性向上を実施しております。
5)薄厚歯車製造技術を活用し、旋盤加工時に薄厚3.5mm 以下の製品の歪を、最小限に抑え込む技術の構築をしております。
当社では、社員が必要な技能講習(フォークリフト、玉掛、クリーンなど)を受けるにあたり、当社技術の維持・推進及び生産安全の確報、生産性向上に寄与しています。
より多い社員が必要な資格を取るために、資格取得奨励制度・・・・・・といった制度を設けております。
現在は下表のような多数の各種講習修了者が在席するにいたりました。
こうした取組みにより、当社製品の技術水準は維持・向上されています。
1.歯車の鍛造生産を目指します。
歯車は長年、切削加工により生産されてきました。しかし、今後は切削加工によらない工法、即ち即ち削らずに材料を変形させて生産する、超精密冷間鍛造で歯車の生産を目指しています。
2.展示会への出展・視察及び大手企業、大学・研究機関等との共同開発を通じた技術力向上及び販路開拓を図っています。
3.設備更新による、新分野進出、生産性向上を考えております。