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寝屋川市産業振興だより

Vol.91 平成30年下半期7月~12月

昭和27年、祖父と父、叔父は同社の前身となる機械部品加工の柏原鉄工所を門真市に立ち上げました。

 

 

紡績用機械や農機具に使用する歯車加工の製造を経て、昭和48年に、寝屋川市に今の本社工場を設立しました。

 

 

約30年前から歯車を加工する工程での省人化に取り組み、設備の約7割は自動化及びロボットによる無人化を実現。

 

 

24時間稼働対応可能な生産体制を実現しており、これが同社の強みの一つになっています。

世界を動かす歯車、未来へ

 株式会社柏原歯車製作所は、現在、主にパワーショベルカーなどの旋回用モーターや走行用モーターの減速機部品・海外メーカーの高級バイクのクラッチ用歯車や産業機械向けの歯車の製造を手掛けており、それらの部品は世界中で活躍しています。

 

 

同社の最大の強みは、短納期に対応できる“瞬発力”。長年、継続的に取り組んできた設備自動化と、前段取りの徹底によってリードタイムの短縮がそれを可能にしました。

通常、1か月かかる歯車も、緊急の特別対応の場合は1週間で完成させることができます。

 

 

歯車は要求仕様に合わせた加工が必須ですが同社ではマイクロメートル単位で刃先を修正することができ、刃の噛み合わせ音、「ギア鳴り」を防いで顧客満足度を高めています。

さらに、競合他社にも導入例が見られない大口径エアーチェック採用の高性能機を導入し、一般的な油圧チャッキングでは歪みが大きくなる大口径歯車内径の磨き加工を超低歪で行えるようにしました。

 

 

 さらに、中国(浙江省)の提携企業と行っている日中両国での同時生産・販売についても連携を強め、積極的に外国人社員の採用・外国人研修生の受け入れにも取り組み、グローバル生産体制をより強固なものにしています。

縁を大切に、感謝の気持ちで

 「仕事を頂けるのも、従業員さんに来てもらえるのも何かのご縁。縁を大切にすることが一番大事です。

 

 

これだけの規模の中小企業ですからまともに大企業とやり合っても負けてしまいます」と柏原社長。お客さんが困っていることにすぐに手を差し伸べられる企業であり続けたい。

 

 

そのために一貫して専門技術を磨き、短納期に臨める体制を整えています。お客さまや社員など、会社に関わる人々が幸せになることが私自身の幸せです、と話される笑顔が印象的です。

「何があっても安全が第一」の精神

方針』(※下記)は、一人ひとりに染みわたっています。

 

 

月に一度は、必ず安全についての話もあり、その際には同社の安全十訓が唱和されます。

 

 

「当たり前のことですが、何があっても安全が第一。常に自己啓発を呼び掛けています」と柏原社長。

 

中国出身で2年前に日本で採用された段さんは「いつも従業員の立場に立って考え、サポートしてくださるのでありがたいです」と働くことに喜びを感じておられます。

 

 

 平成29年度には寝屋川市から市内産業の振興のため特に優れた技術や製品を持ち、経営の効率化や技術革新に積極的な市内事業者に対して審査を行う『モノづくり元気企業』に同社が認定され、さらに、大阪の優れたものづくり中小企業に贈られる『大阪ものづくり優良企業賞 匠(たくみ)』も受賞。

 

 

補助金で大型機械購入のチャンスを得ています。

Q.最近の景況はどうでしょう?

 リーマンショック以降厳しい時代が続きましたが、ここ3・4年は順調に回復していて好調です。さらに、技術を持った高齢者から若者に技術伝承ができ、より良い方向に進んでいます。


Q.なぜ、今のご職業を?

 幼い頃から毎日工場の風景を見て「ものづくり」に興味を持ち、父の後を継ぎました。


Q.あなたにとって「寝屋川」とは?

商売のベース。会社を支援していただいている街。


Q.経営哲学は?  「継続は力なり」

 お客様が求められている品質を常に確保し、信頼していただける技術・製品・サービスを提供し続けることで世の中のお役に立つことが私たちの社会的責務であると自覚し行動する。( 柏原歯車製作所 ※『品質方針』 )

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地域でがんばる経営者たち!!(柏原歯車製作所)
「寝屋川市産業振興だより(Vol.91 平成30年 下半期7月~12月)」に当社 代表取締役の柏原が掲載されました。記事はPDF形式でダウンロードしていただけます。
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